新品の段階からヴィンテージの
鳴りが得られる革新的な新技術!
Martin ギターセミナー/<fservice>
まずはリック氏より、世界中のギター愛好家が求める「ヴィンテージ」の音色が、新品の段階からより手軽に得られる新技術「VTS(ヴィンテージ トーン システム)」が紹介された。
木材を高温・高圧の釜で熟成させ、何十年も経過した木材の細胞構造を再現するというもので、細胞構造自体を変化させるため、余分な水分が再び木材に入り込んでも、木材の質が元に戻ってしまうことはないという。

熟成の度合いにより2種類を用意
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●熟成させる長さによって、1930〜40年頃のヴィンテージモデルの材の状態を再現したM-1(写真右列)と、1800年代のヴィンテージモデルの材の状態を再現したM-2(写真左列)の2段階に分かれている。
このサンプルだけでも、カラッとした抜けの良い響きを持っていることが確認できた。

Martin
OM-28 Authentic 1931
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●VTS加工が施されたアディロンダックスプルースをトップ材およびトップブレイシングに採用した最新モデル(希望小売価格:税込1,210,000円)。
さらに、このモデルには「Vintage Gloss(ヴィンテージグロス)」という新技術も投入されている。
機械を用いず、ハンドポリッシュのみによる磨き上げによって、柔らかく上品な光沢を実現した塗装で、職人技ならではの落ち着きのある雰囲気が特徴だ。
なお、すでに発売されているオーセンティックシリーズにも、今後は同様にVTSとヴィンテージグロスが採用されていく。

リック・フォレロ氏
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●日本のマーティンギター愛好家には、おなじみのリック氏。
知性とユーモアに溢れた語りで、とても楽しく有意義なセミナーとなった。